どうやら、26年度からは全国の私立高校でも学費無償化が実現されるとのニュースを聞いて、もやもやしています。
政党間の駆け引き等はちょっと横においといて、教育政策として、あるいは未来の人材の育成という視点からは、あんまり良策ではないような気がします。
もちろん、個々の家庭に目を向けると、学費の問題で私立を諦めていた子が私立に行けるんだからいいやん、というのは、分かりますが、
「無償」を実現するための予算は税金で、表現を変えれば、国による私立高校(民間組織)への補助金となるからです。
中小企業施策の補助金で起きている問題点と同様のことが起きなければいいけどな、という気持ちです。もちろん補助金を活用して成果を上げている中小企業がある一方で、「補助金があるので導入した(けど活用できていない)」「補助金が出るので見積り価格相場が上がった」などの副作用をしばしば見かけてきたからです。
教育施策とすれば、私企業に補助金を出すより、国民みんなが受けられる(質の高い)公教育の場を確保することの方が大事なんじゃないかなぁ。国公立大の学費も値上げするより、無償の方向がいいんじゃないかな。
主食の米の確保に苦労したり、生活インフラの上下水道が老朽化してなかなか復旧しないなんてあって欲しくないのと同様に、誰もが質の高い教育が受けられるというインフラも、国民にとっては大事なことだと思います。
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